2025年4月
篠田憲明(54期)

篠田憲明(司法修習54期)と申します。今年度、第二東京弁護士会倒産法研究会の代表幹事を務めさせていただくこととなりました。
当会は 1988年に発足し、35年を超える歴史を積み重ねて参りました。その間、第二東京弁護士会内での活動にとどまらず、全国の倒産・事業再生を専門とする弁護士、裁判所、研究者、その他の専門家の方々と、継続的に幅広く交流させていただいて参りました。
その間の充実した活動により諸先輩方が築いて下さった強固な礎に、将来に繋がる活動を積み上げていくことが私の役割であると考えております。高い実務能力をもつ副代表幹事及び幹事の先生方と共に、当会の更なる発展に取り組んで参りたいと存じます。
そのために、以下に列挙させていただく現状の活動の他、幅広い層の会員が積極的に参加し交流することができる新たな会合・学びの機会を創出し、また、この当会のホームページ等を通じた対外的な発信や会員間での有益な情報の交換を促進して参りたいと考えております。そして、各活動を通じて会員が研鑽を重ねることにより、厳しい社会情勢の中で難局に直面する企業や個人に対して、適切な支援、アドヴァイスを提供することができる人材の増加に貢献して参ります。
さて、当会は、現状、主に以下の活動を行っております。
1 月例会
原則として毎月第3木曜日の18時~20時に、実務経験豊富な弁護士、研究者、実務家等をお招きして、倒産・事業再生に関する最先端の動向・議論・判例等について御講義をいただくものであり、当会の活動の中心の一つとなっている会合です。
なお、この月例会は、第二東京弁護士会の継続研修において2単位が認められます。
2 裁判所との協議会等
年に2回、東京地方裁判所民事第20部(倒産部)において、裁判官と東京弁護士会、第一東京弁護士会、第二東京弁護士会の弁護士との協議会(20部協議会)が開催され、破産、民事再生、会社更生、特別清算、特定調停に関する論点の意見交換が行われています。
当会では、協議問題を倒産部に提案し、倒産部から指定された協議問題について検討の上、協議員を派遣して意見を発表し、倒産部及び他会と意見交換をしています。
20部協議会の検討結果については、当会の会員にも報告会を実施して共有しています。
そのほか、当会の会員は、倒産部との様々な協議会等のメンバーとして各協議会等に参加し、倒産実務の安定と発展に寄与すべく活動をしています。
3 破産管財継続研修
例年7月から11月にかけて、全4回で、当会の気鋭の会員が講師となり、破産管財業務全般にわたる基礎的な事項を解説する研修会を行っています。
毎回、東京地方裁判所民事第20部(倒産部)の裁判官にもご出席いただいており、研修の最後には実務上の留意点等についてお話を伺えることもあります。当会の会員のみならず、第二東京弁護士会所属の弁護士に広く受講していただいております。
なお、この破産管財継続研修は、第二東京弁護士会の継続研修において2単位が認められます。
4 定例研修
例年7月に、広く第二東京弁護士会所属の弁護士を対象とした、倒産法に関する研修会を実施しています。
今年度は、2025年7月24日(木)18時より、著名な学者の先生をお招きし、ご講演いただく予定です。
なお、この定例研修は、第二東京弁護士会の継続研修において2単位が認められます。
5 倒産実務研究会
気鋭の研究者のご指導を仰ぎながら、当会元代表幹事を中心として、2~3ヶ月に1回の頻度で開催されている研究会です。
当会が誇る実務経験豊富な会員が、ホットな論点について研究した結果を発表したうえで、参加者が意見交換をして、研鑽を積むことを目的としたものです。
毎回、参加者間の質疑・意見交換も積極的になされ、また、気鋭の研究者の鋭く、深く、かつ明快でわかりやすいコメントもいただける、熱気に溢れた会合となっております。
6 四会シンポジウム
毎年春に、東京弁護士会、第一東京弁護士会、第二東京弁護士会および大阪弁護士会の倒産・事業再生を専門とする弁護士が一堂に会し、倒産・事業再生に関する最先端のテーマについてシンポジウムを開催しています。
毎回数百名が参加する全国規模のシンポジウムとして高く評価されており、シンポジウムの内容は、書籍化されたり、法律雑誌に掲載されたりしています。
来年度は当会が幹事会となりますので、充実したシンポジウムとなるよう、準備を進めて参ります。
7 書籍出版
数年に1冊の頻度で、当会の会員有志が執筆した書籍を出版しています。
これまでに出版した書籍としては、次のようなものがあります。
『担保の基礎と実務Q&A』(金融財政事情研究会、2024年)
『破産手続書式集(新版)』(慈学社、2018年)
『倒産法改正への30講』(民事法研究会、2013年)
『民事再生法書式集(第4版)』(信山社、2013年)
今年度以降も、冒頭で述べた「幅広い層の会員が積極的に参加し交流することができる新たな会合・学びの機会」を通じて、書籍の執筆にも繋げて参りたいと考えております。
8 合宿
毎年、一泊二日で合宿を行っています。
1日目は数時間にわたり、各会員から近時の倒産・事業再生に関する論点について発表をしてもらったり、気鋭の研究者から最新の倒産法上の論点に関する御講演をいただくなどの勉強会を開催しています。そして、夜は一次会、二次会(カラオケ)、三次会・・・と会員相互の懇親を大いに深めています。
また、2日目は、歴史ある「英章(エイショウ)杯」ゴルフコンペを行い、優勝者には参加者全員が羨望する大変立派なトロフィーが贈呈されます。当会にはプロと見間違うような強者はいませんので、その分、誰にでも優勝のチャンスがあり、それほど経験のない方でも参加しやすいコンペとなっています(参加者が真剣でありながら楽しく交流する、まさに当会の雰囲気がそのまま表われるイベントです)。
今年度は6月7日(土)~6月8日(日)に木更津で開催する予定です。
当会は、以上の活動を通じて、会員の倒産・事業再生分野の知見を高めるとともに、この当会のホームページ等を通じて会員がその知識・経験を社会に提供することに、今後も貢献して参りたいと考えております。
以上